港区の防災ラジオ"麻布仕様?"今月ようやく誕生のワケ
今日は、防災の話。
防災の日まであと3週間、、、あるわけですが、最近、局地的な豪雨が頻繁に起こり、さらに昨日は南海トラフ地震の震源域でM7クラスの地震も起こりましたので、改めて、日頃から「災害への備え」は大事だと感じます。 さて、港区では、1世帯1度限りではありますが、屋外の防災行政無線スピーカーとほぼ同内容の放送が手元で聴ける『280MHz帯防災ラジオ』が比較的簡単に入手できるようになっています。
そしてその『280MHz帯防災ラジオ』の配付、実は今月1日からひっそりと、新しく生まれ変わりました。 https://www.city.minato.tokyo.jp/bousai/bosai-anzen/bosai/radio280.html
麻布の南から東にかけてぐるっと、首都高2号目黒線の下を流れている、古川。 この古川の水位が上昇したときは、屋外の防災行政無線スピーカーでは放送されても、280MHz帯防災ラジオからは放送されず。
(何年も前から、ことあるごとに、港区防災課に「なんで古川のはラジオで放送しないの?」と尋ねては「古川に関係ない人からうるさいと言われるから」の回答の繰り返し。。。)
・・・だったのが、、、
先月の防災協議会の場で、久々にこれを話題に出したところ、急転直下、
「放送されるタイプの280MHz帯防災ラジオ」の配付orへの交換が、今月1日から同時に始まったのです(港区、対応早っ!?)。古川の水位について放送されないタイプの配付も継続しているため、どちらにするか選べるようになりました。
港区全体で見れば、選択肢を増やしただけであっても、 古川の近くというロケーションが多い麻布にとっては、これは大きな変化。 古川が増水するときに限って、屋外の防災行政無線スピーカーの放送なんて豪雨の音にかき消されて聴こえませんので、これこそ280MHz帯防災ラジオでの放送が必要!といったところをようやく対応していただけたものですから。 そして、本来何万円もする防災ラジオを無料あるいは1,000円で配付するにあたり、異なる放送タイプの機種の選択肢を増やすところが、港区らしいなとも思います。
でも、そもそも、なぜ、こういういきさつになったのか。
港区の280MHz帯防災ラジオは昔、もともとは、お台場地域の世帯に配布する用のものでした。お台場には、屋外の防災行政無線スピーカーがないためです(ない理由は省略)。
お台場では、防災行政無線スピーカーがないから、代わりに、防災ラジオを渡していた、ということ。
その、お台場にとって、古川とは?東京港を挟んだ対岸の存在、ですね。これが、今も続く港区防災課の変わらぬ回答「古川に関係ない人からうるさいと言われるから」の原点です。
そして、のちに、港区が配付用に保有しているこの280MHz帯防災ラジオを、「配付することを公平にする」観点から、お台場地域に限らず、区全体に配付対象を広げました。当然、古川流域の人々も手にするようになって「古川の水位について防災行政無線スピーカーでは放送されるのに280MHz帯防災ラジオでは放送されない」ことが問題になったわけですね。
「古川に関係ない人からうるさいと言われるから」、2024年8月1日にようやく「古川に関係ある人用の280MHz帯防災ラジオも別に用意してしまった」、という今回の話。
防災ラジオにはロット番号入りのシールがはってあります。よく見ると、 「台場地域」と書いてあるもの 「一般」と書いてあるもの 「古川(水位)」と書いてあるもの のとおり、3種類あります。 このうち、「台場地域」と「一般」は同じもので、配付対象を区全体に広げた際に「台場地域」を「一般」に改めたのだとか(なので「台場地域」は古い機種とも言えます)。そして今回「古川(水位)」が加わったので、タイプで言えば2種類の、港区の280MHz帯防災ラジオ。
災害への備えに、何を、選びますか?